サッカー的な散文【footballshoegazer’s blog】

鹿児島ユナイテッドファンです。東京でベンチャー企業を経営しています。サッカーについて、好き勝手に書こうと思います。

2014-01-01から1年間の記事一覧

ハードボイルド鳥栖フットボール

まるでクリント・イーストウッドの映画をみているかのようだった。 鳥栖の無骨でタフなサッカーにすっかり魅了されてしまった。 それは、「サッカー」ではなく、「フットボール」であった。 スローイン、ロングボール、アーリークロス、ボールの描く、ゴール…

God only knows

しびれた。 ほぼ浦和のゲームだった。 点の入りそうな予感はせず、うわっやばいなこれはまじでまずいなと、結構諦めムードになっていた。 ビジネススクールで、統計分析の研究室に入って、日々、確率論とか正規分布と格闘しているのだが、サッカーの試合の結…

年齢は関係ない

「年齢は関係ない」 今年30歳なので、年下の女性とつるむときは、そういうことにしている。 大切なのは、もちろん「愛」であり「情熱」なはずだ(場合によっては金)。 サッカーも同様だ。 大事なのは、プレーであり、結果であって、年齢なんて関係ないの…

一人ワニナレナニワ

ガンバがナビスコ決勝で埼スタに来たので、ふらっと行ってきた。 どうせテレビで応援するなら、現地で見た方が面白いし、家でグダグダしてるより気晴らしに外に出た方がマシだ。 さらに、牛丼屋に行くようなノリでスタジアムに通えるようになれば、日常の中…

瞬間と永遠

いつの日にかみんなどこかへ消えてしまう気がする - ブランキージェットシティ 水色- ## 人生って何なんだろうなぁと思う。 今回のW杯は、梅雨と夏の真ん中で溺れて、不思議な夢をみているかのようだった。 王国は崩壊し、滅亡していった。 かつてのローマや…

secret well

準決勝、ブラジル対ドイツ 草原を歩いていたら隠れた井戸があって、落ちていく。ずっとずっと、落ちていく。ノルウェイの森だかなんかでそんな描写があった。 サッカーフィールドにも、井戸が隠されているのだ。 全世界何十億人が眺めるリアルタイムのフィー…

日本人とは

戦後、日本はアメリカに学び、欧米に追いつけ追い越せで経済は奇跡の成長をとげた。 1979年、米社会学者エズラ・ヴォーゲルは『ジャパン・アズ・ナンバーワン』を出版。 そして、80年代後半からのバブル、「山手線内側の土地価格でアメリカ全土が買える」ほ…

失われた武士道

パブリックビューイング コートジボワール戦、まったりと家で見ようとも思っていたが、現在通っている大学の講堂でパブリックビューイングがあり、無料だし、せっかくなのでいってきた。 W杯が歴史である以上、どこでみるかというコンテクストは、大切な要素…

王国がもたらされる時

天上のお方さま、あなたの御名がどこまでも清められ、あなたの王国が私たちにもたらされますように。私たちの多くの罪をお許しください。私たちのささやかな歩みにあなたの祝福をお与え下さい。アーメン。 1Q84 Book3:青豆 / 村上春樹 ## 彼の地で、W杯が幕…

W杯という物語を生きる

「あの」ワールドカップが始まるらしい。 全く実感がわかない。 常に時代が先に進んでいく。 自分はそれを、遠く眺め、それを追いかける。 W杯が始まるようだ。 だから、私は、それを受け入れるしかないようだ。 ## フランスの哲学者ジャン=フランソワ・リオ…