失われた武士道
コートジボワール戦、まったりと家で見ようとも思っていたが、現在通っている大学の講堂でパブリックビューイングがあり、無料だし、せっかくなのでいってきた。
W杯が歴史である以上、どこでみるかというコンテクストは、大切な要素だ。
この宇宙の中のクソ孤独な地球上の儚い人生の中で、誰かと共に歓喜し、同じ時間と気持ちを共有するという体験は、何にも変えられない、素敵なことだ。
お隣に座っていた、高校生やら色んな人と肩を組み、得点で歓声をあげる。
お祭りにのりたい自分と、そこから距離をとりたい自分がいて、普段は後者が優位だが、まぁこういうのも悪くない。
ただ、あのコールやら馬鹿騒ぎは、少しきつかった。
敗戦後のコールは、いったい誰に向かっての、何の為のものなのだろう。
試合の結果も含めて、虚無感と脱力感に襲われた。
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試合について言及することはないので、「試合周辺」のことについて
試合の開始時間
日曜日の日本時間午前10時キックオフということで、何かとありがたかったわけだが、現地時間では、22:00らしい。
基本的には、第一ラウンドは、13:00、16:00、19:00(場合によっては18:00)スタートにも関わらず、何故日本だけ。
確か、ドイツW杯のときもクロアチア戦の時間が日本の都合に合わせて試合時間が変更されていて、ジーコが苦言を呈していたが、いい加減こういうことはやめたらどうか。
(よくみたら第三戦の時間は同じでした。)
むしろ、最終節のコロンビア戦は16:00キックオフで、もう片方のギリシャ-コートジボワール戦(17:00キックオフ)よりも一時間早い。
むろん、トーナメント進出のライバル2チームはコロンビア-日本の結果次第で戦術を変更できるという面で不利となる。
電通なのか、アディダスやらキリンなのか、NHKなのか、協会なのか、よくわからないが、試合時間を操作することができるのなら、こっちの第三戦のほうをどうにかしてくれ。
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スクランブル交差点のハイタッチに関して_
2002年のチュニジア戦、2010年のデンマーク戦の後のスクランブル交差点は、歓喜と感動で満ちた、素晴らしい祝祭の空間だった。
渋谷という街の、サッカーを巡る新しい文化だった。
それが破壊されてしまったことは、残念だ。
結局、みんな騒ぎたいだけだったのだ。
今回は痴漢の被害も出ている。
侍文化の根付く国の、日本男児として、恥を知れといいたい。
もうあの場に加わることはないだろう。