J3 夢の島決戦
普段はスタジオコーストにいく時くらいしか寄らない新木場へ。
北欧映画に出てくる埠頭のような空虚感と、SF的な非日常性の詰まった不思議空気を醸し出している、夢の島競技場とかいう夢いっぱいのハコヘ。
J3のアウェーだと、1,700円というお手頃価格。正直、飲み会にいっている場合ではないのである。
試合結果は、夏晴れに滲むアンニュイな日曜の午後によく似合う、スコアレスドロー。
試合は優勢に進め、枠内のおしいシュートも複数あったが、運と、あと一歩の積極性が足りなかったように思う。
個人的に鹿児島のサッカーというと松澤監督の走り勝つ鹿実のイメージ(もっと遡ると、鬼島津軍やら示現流やら..)だが、浅野監督のサッカーは、テンポよく繋いでサイドから崩す形で、想像以上に洗練されていた。
テクニックに優れた選手が多くみていて楽しかった。
ただ、カウンターからペナルティエリアの外で繋いでいる内に結局遅攻になってしまう場面も多く、もっと勝負していいし、もっと打ってもいい。
田上選手が入ってから、パワーとスピードで打開する場面も増えたが、サイドを崩しても、結局中に相手DFの人数が揃っており、また明確なターゲットもおらず、クロスも。。。な状態。ロングシュートも、たぶん一本もなかったのではないか。松木さんではないが、「シュートで終わってほしいですね」状態も結構あった。
とはいえ、FC東京側にも、両サイドにすさまじいチート外国人プレーヤーがいてやばいシーンも作られていた中で、貴重なアウェー勝点1である。
順位も震災の影響で未消化の試合を残して、上位、素晴らしい。
前夜には運営&サポーター飲み会にも参加させていただいた。
単にサッカーを観るだけでなく、人と繋がったり、盛り上がったりするのも、サッカーが与えてくれる副産物の一つだと思う。
ガチのサポーターが大勢いて(鹿児島から車で4日かけて八戸まで応援にいったことがある方がいたり。。)それぞれが色んな想いがあり、色んなやり方で応援しており、とにかくアツかった!
いまやサッカーはグローバルビジネスの投機の対象となり、賭けの対象であり、FIFAやらD社やらが金に魂を売り、サッカーやスポーツを取り巻く環境は真っ黒だ。
しかしながら「サッカー」はそれ自体は死なないし、人を熱狂させるし、情熱を注ぐに値するものであることは間違いないと実感した。