なでしこスライディング
なでしこジャパンのスライディングである。
フィジカルでは欧米列強に遙かに負けているが、
セカンドボール争い、サイド際での攻防、パスのズレといった、球際勝負では、ほとんどすべての選手がスライディングをし、見事にボールを奪取する。
とにかく精度がメチャクチャ高い。
ただスライディングするだけでなく、そのままくるりと反転して、きちんとマイボールにする。
自分は中学、高校で、サイドバックをやっていたが、スライディングは苦手だった。
当然ファールをとられやすいし、一歩間違え、相手に掛かるとレッドをもらう可能性も大いにあるので、結構勇気がいるのだ。
あの気合いと技術は何なのだろう。
コーチがいいのか。
ナデシコの伝統かなんかなのか。
特に、沢、岩清水。
沢は何気にファイティングボランチだと思う。
攻撃の起点になるだけでなく、守備技術も高い。
スウェーデン戦は前半から疲労がみえたが、カナダ戦での献身的なディフェンスは、やはり沢あっての女子サッカーだと感じさせた。
「カミソリスライディング」と形容されたりもしていたが、ナデシコの守備意識を全身で体現している。
岩清水、彼女は和製マルディーニといってもいいのではないか。
スウェーデン戦では、何度となく体をぶつけ、パーフェクトなスライディングを披露し、日本を救っていた。
よみもいいし、フィジカルも強い。
やはり、守備が安定しているチームは強い。
多少、コンディションに問題があったり、攻撃のインスピレーションが足りなくても、決して崩れない。
大注目の日本のメッシ、岩渕真奈(北欧の長身選手相手の競り合いが実に萌えました)も融合し、ますます盛り上がってきて、8時間先の未来である日出ずる国から、若きポール・ウェラーがパブでジャガジャガギターをかき鳴らす街街を超え、魂はロンドンの上空を旋回中!
マルディーニのスライディング