サッカーがまた巡る
ワールドカップにまた出場する。
5大会連続だという。
学校で、教室を貸しきって、クラスのみんなと観戦した。
僕は、木村和司のユニフォームを着て、今日という歴史的な一日に望んだ。
サッカーには、秩序がある。
世界がどんなにぶっ壊れても、カオスティックでも、季節が遠く、離れていっても、
買われない、アイデンティティがある。
楽しい日々と、蜃気楼の午後、可愛い年下の女の子。
そんなもろもろと通りすぎて、なお、サッカーボールはピッチを跳ねる。
世界が不安定でも、サッカーはステイブルだ。
世代が変わって、同世代の選手が去ってゆく。
年をとってなお、日々は続いてゆく。
どこまで成長できたのだろう。
アルコールがお空に飛んでいってもなお
静けさの中から自らを奮い立たせる意志。
おめでとう。
日本という、バラバラな国が、またひとつになる。