サッカー的な散文【footballshoegazer’s blog】

鹿児島ユナイテッドファンです。東京でベンチャー企業を経営しています。サッカーについて、好き勝手に書こうと思います。

Sense of Wonder

果てしない物語の彼方で、美の結晶が弾けとぶ。

永遠の120分。

まるで神話の世界のように、崇高な雰囲気に包まれたスタジアム。

サッカーを超えたサッカーが、そこでは展開されている。

世界から時が止まる。

不思議な感覚が、ピッチに降り立つ。

それは見つめる者の瞳から、入り込み、

脳を浸食し、体内に熱狂を生み出す。

やっぱり、どうしたって、サッカーは面白すぎる。

どうしようもない。

人生を賭けるに値するくらいのものだ。

夢の舞台で花開く勝利への舞に、ただただ酔っていた。

観戦しているだけで殺されるような、スペクタクルな瞬間の数々。

頂点を極める戦いの仲で現れる。

張りつめた精神の戦い。

選手達一人一人の、内面や、性格、人間性すべてが剥き出しに露にされる。

どちらが勝ってもおかしくはなかった、

その差を分けるものが何なのかは、よくわからない。

確かに、戦力(異常に豪華な控えの面々!)、スタイル、総合力では、

スペインが少し上だったが、オランダにも完璧なる決定機がいくつかあった。

神の悪戯としか思えないほど、最後、紙一重のところで、阻まれるシュート。

窒息死するかと思った。

ストーリーは、やがてクライマックスを迎える。

世界最高の曲芸マジシャン、イエニスタの最後の魔法で、

その終わりのない千秋楽は、大団円を迎えた。

あらゆる事柄を超越した次元での、最高のゲームだった。

やっぱり、サッカーは僕たちをどこまでも連れて行ってくれる。

南アフリカワールドカップ、面白かったー!

ありがとう!