サッカー的な散文【footballshoegazer’s blog】

鹿児島ユナイテッドファンです。東京でベンチャー企業を経営しています。サッカーについて、好き勝手に書こうと思います。

すべてが終わる前に

なんとか三位決定戦をやっているバーを見つけて、

仲の良い友達と、楽しい夜の果てに、試合を観戦する。

いや、仮にも、ワールドカップの3位決定戦なんだよ。

放映しないのって、絶対もう本当、意味不明だよね。

頼みますよ。

涼し気な幸福感と、感傷的な気分の混ざった、真夜中の都会の片隅で、

2010年の今を生きている。

ブブゼラの音に、心地よく抱かれる酔い心地。

楽しくて、エキサイティングで、感動的で、眠たくて、嬉しくて、悲しくて、酔っぱらった、

本当、忘れられない1ヶ月だった。

いつまでも、僕の心の中で、ブブゼラの音は鳴り響くだろう。

2010年から、どこまでも。

ここから、どこかへ、どこまでも。

深夜映画をみているみたいな、最高の試合。

神様、あなたの書くシナリオの、沸き起こるインスピレーションはどこから来るのか。

ドイツらしい、確実に魂で決めきった、3ゴール。

ウルグアイの、パーフェクトな2ゴール。

形而上世界でのゴールが現前化した、非の打ち所のないくらい完璧な1点目。

素晴らしいスライディング。

スピーディなカウンターと、狙いすましたシュート。

今大会間違いなくトップ5に入るような、フォルランの2点目。

信じられないくらいかっこいいゴール。

夢のようなゴール。

最後の最後で得た、フリーキック

フォルランの、蹴ったボールの軌道。

クロスバーに跳ね返って、翻って、飛び散った、奇跡の雫。

日曜の太陽と共に眠りにつこう。

最後に残された一試合に想いを寄せる。

予感がそこにはある。

いつまでも終わらない予感が浮かんでいる。