フランスの6月革命に盛大な拍手を!
フランスには楽しませてもらった。
ドメニクという偉大な映画監督のもと、23人の役者達、スタッフ、協会幹部が一同に集って製作された秀逸な喜劇。
構想4年、いや、監督就任から含めると6年、国家の威信をかけて作られた作品だけあって、
驚き(準優勝)あり、頭突きあり、恋愛あり(EURO敗退後インタビューにてプロポーズ)、ハリポタ的オカルト要素(占星術)あり、宗教あり(神の手)(「この中に裏切り者がいる」in 最後の晩餐)、ルーキーズ的ヤンキー要素(アネルカ)あり、喧嘩あり(エブラ対スタッフ)の、実に、練り込まれた奇想天外のストーリー満載であった。
しまいには、大統領まで介入してくる騒ぎとなり、
シュールなドタバタコメディを観ているかのようでもあった。
今日の千秋楽も、早々のレッドカードと2失点というサービスを欠かさない。
千両役者だらけである。
さすがは、ゴダールやロメールを生んだ、ヌーヴェルバーグの国だ。
サッカー代表を通じて、新しいタイプのメタ芸術を作り出すことに成功したようだ。
退屈な世の中のお茶の間に、爽やかな笑いをどうもありがとう。
沈みかけていた船は、完全に撃沈した。
表舞台に姿を見せることはもうないだろう。
ステージの幕は降りた。
一つの試みが、終焉を迎えた。
次は、どんな監督(ブランだっけ??)が、どんな素晴らしいステージを創造してくれるのだろうか。
お疲れさまでした。
今こそ、フランスの6月革命に盛大な拍手を送ろうではないか!
アンコールはもういいから