欧州危機と格差世界
ヨーロッパに何が起こっているのか。
イングランド、イタリアの不振、
ドイツ、スペインのまさかの敗北。
フランスは既にほぼ敗退決定、
追い討ちをかけるかのような、アネルカの追放とチーム崩壊。
笑ってしまうような惨状だ。
また、初めてワールドカップをその地に迎え入れたアフリカも、
惨敗を重ねており、生き残りそうなのは、ガーナのみである。
一方、欧州と対になる南米は、全チームがグループを突破しそうな勢いだ。
そしてそして、アジアの健闘である。
個の力、チームのポテンシャルでは劣るものの、
組織化された守備と、チーム力を機能させることで、
各国が世界を驚かせるような結果を残している。
世界地図上で、静かに地殻変動が起こっている。
欧州危機が叫ばれて久しい今日、
なんとなんと、7 - 0 という信じられない点差にて、試合終了。
ブラジル戦で自信を深めた選手達は、失点までは本当に良く戦っていたと思う。
彼らは本気で、絶望的な死のグループを突破しにきていた。
守備的に自陣に引きこもりまくるという選択もあったはずだが、
勝たねば敗退だからか、意外と攻撃的にきていた。
残念ながら、試合巧者のポルトガルに効果的に点を取られ、
もはや攻めるしかないチームは、泥沼の失点祭りを祝うほかなかったが、
その勇気ある姿勢はかっこ良かった。
で、ポルトガル。
試合が決まってからのサッカーショーは、見応えがあった。
前に出ざるを得ない北朝鮮の守備の間を、絶妙な感覚で突破して、
キマりまくりの楽しいサッカー。
クリロナのゴールも含め、完全に波に乗ってしまった。
エンジンのかかり始めた、ブラジルとポルトガル。
直接対決。
番狂わせゲームに何度も歓喜した今大会、そろそろ強豪国同士のガチの戦いが観たくなってきた。